芳文社刊のKRコミックス等の紙質を調べる

2019年1月26日アニメ/マンガ等,感想/レビュー

 芳文社と言えば4コマ、4コマと言えば大判のコミックが特徴です。特に芳文社の大判コミック、もっというとKRコミックスは定価で買うとやや高価です。一般的なコミックが500円台から600円台なのに対して、KRコミックスは税抜き価格で819円! この記事では紙質という点からその根拠を探りたいと思いました、が……。

タイプ1

 まずは「KRコミックス」です。主に「まんがタイムきらら」系の雑誌にて連載されている4コマまんが作品を単行本化する際にはこのレーベルで刊行します。紙質が良いのが特徴です。表紙がマット加工されているものもあります。標準価格は税抜き819円。


表紙


カラーページ


モノクロページ


小口


一部のコミックスのセンターカラーページ


研磨された小口

タイプ2

 続いて「まんがタイムコミックス」です。主に非きららの「まんがタイム」系の雑誌にて連載されている4コマまんが作品を単行本化する際にはこのレーベルで刊行します。紙質はKRコミックスと変わらない印象ですが……(後述)。表紙の紙質は同じです。標準価格は税抜き619円。


表紙


カラーページ


モノクロページ


小口

重さ比較

 KRコミックスとまんがタイムコミックスの重さを比較してみました。前者の方が約30グラム重くなっています。ページ数には差はありませんので違いは紙質のみだと思われます。いくつかの本で試しましたがいずれもほぼ同じ値でした。見た目にはわかりませんが、やはりKRコミックスの方が質は良いようです。
 

タイプ3

 続いて大判ではない「KRコミックス」です。「まんがタイムきららフォワード」にて連載されている非4コマ(ストーリー)マンガを単行本化する際にはこちらのレーベルで刊行します。紙質は「まんがタイムコミックス」より劣り一般的なコミックと同程度です。表紙の紙質は同じです。標準価格は税抜き590円。


表紙


カラーページ


モノクロページ


小口


重さ

タイプ4

 そしてアンソロジーコミック向けの「KRコミックス」です。雑誌とコミックの中間だと思います。これまで「つぼみ」「まんがタイムきららカリノ」「SAKURA」などが刊行されています。太いのが特徴です。紙質は大判ではない「KRコミックス」と同程度です。表紙の紙質は同じです。標準価格は税抜き933円。


表紙


カラーページ


モノクロページ


小口


重さ

タイプ5

 そして超大判の「KRコミックス」。画集などはこちらになります。特徴は全ページカラー。画集用のインクを利用しているかどうかは不明ですが、紙質はいずれのレーベルよりも良い印象です。標準価格は2000円台です。


表紙


カラーページ

一部の雑誌

 最後に雑誌です。紙質は上記のいずれの物よりも劣る印象です。臭いもありすぐに日焼けしそうです。標準価格は税抜き333円。


表紙


カラーページ(センターカラー)


モノクロページ


小口


重さ